ももたろう(6)

本場所が始まり、百田は東前頭八枚目として出場。
四日目が終り、負無しの全勝を続けていた。
また、横綱昇進がかかった東の大関・駒錦、今場所で優勝すれば大関に昇進の東の関脇・花千里、大関取りが振り出しに戻った西の関脇・浜嵐はともに三勝一敗。
日下桃太郎は四股名を日下龍と改め新入幕してきた。
五日目、同じく五戦全勝している日下龍と百田が対戦する。
神無月理事長が志麻さんと待ち合わせたホテルのロビーで、同じく百田も今日子と待ち合わせていた。
それを知った百田の親方・巌流は神無月をひとまず最上階のバーへ向かわせる。
百田と今日子、志麻と神無月のカップルを鉢合わせさせないためにひとりで走り回る巌流の苦労も知らず、四人はそれぞれ楽しい夜を過ごすのだった。
百田の故郷・尾仁乃島では百田の人気にあやかって「ももたろうランド」という一大レジャーランドを建設していた。
しかし、昨年の台風の被害で多額の借金を背負ってしまう。
初場所での百田の優勝賞金で急場をしのごうと考えた、父・潔と町長らは百田に発破をかける。
百田もその期待に応えるため優勝を誓う。
一方、浜嵐と花千里も優勝を狙っているが……!?如月に、気持ちがよくなり筋力が弱まる薬をのまされた百田。
次の日の対戦相手は浜嵐関だ。
浜嵐は最愛の妻・夏穂が家出してしまい、そのうえ可愛がってくれた祖母まで亡くしてしまい、フラフラの状態だった。
それを知っているにも関わらず、笑いが止まらない百田に腹を立てた浜嵐。
百田が笑うのは夏穂といるからだと思い込み、頭に血が登る。
神無月理事長の期待に応えたい百田はある計画を思いつき、古賀たち三人にも手伝ってもらう。
翌日、百田たちは理事長を訪ねて神無月部屋へやって来る。
そこで、横綱にもなっていないのに土俵入りを始める百田。
はじめはサマになっていたが、途中から桃太郎の童謡の振りを付けたアレンジを入れる。
あまりのことに腰を抜かす神無月は、古賀たちに対してなぜ百田を止めなかったのかと怒鳴り付ける。
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